今回紹介するのは、「OpenRun Pro(オープンラン・プロ)」というワイヤレスの骨伝導イヤホンです。
骨伝導イヤホンのパイオニアともいえるAfterShokz(アフターショックス)社が、
ブランド名をShokz(ショックス)に変更して最初にリリースする製品になっています。
骨伝導イヤホンは耳を塞がずに音楽・音声を聞くことができるのが特徴です。この仕様による主なメリットは下記の通りです。
・周囲の音と音楽を同時に聴くことができる
・耳を塞がないので疲れにくい/外耳炎を予防できる
「OpenRun Pro(オープンラン・プロ)」はこれらの骨伝導イヤホンのメリットに加えて、
最大10時間使用可能・IP55防塵防水・ノイズキャンセリングマイク搭載などの機能を備えています。
運動・作業中にBGM的に音楽を聴いたり、
テレワークで長時間イヤホンを装着する必要がある際に役立つ製品となっています。
Shokz OpenRun Proはこんなイヤホン
それでは「OpenRun Pro」の紹介をしていきましょう!
スペックについて
製品のスペックと仕様について「OpenRun Pro」の前モデルとも言える「Aeropex」との比較は以下の表の通りとなります。
体積 | Aeropexより20%小型化 | – |
重量 | 29g | 26g |
防塵防水性能 | IP55 | IP67 |
バッテリー | 140mAh | 145mAh |
使用時間 | 最大10時間 | 最大8時間 |
待機時間 | 最大10日間(240時間) | 最大10日間(240時間) |
充電時間 | 約1時間 | 約2時間 |
クイックチャージ | 5分の急速充電で最大1.5時間使用可能 | なし |
オーディオ | 第9世代技術 Shokz TurboPitch™ | 第8世代技術 PremiumPitch™ 2.0+ |
マイク | ノイズキャンセリング・マイク | ノイズキャンセリング・マイク |
Bluetooth | 5.1 | 5.0 |
ワイヤレス距離 | 10m | 10m |
アプリ対応 | Shokz アプリ(iOS/Android) | 非対応 |
「OpenRun Pro」は「Aeropex」と比較して、サイズが20%小型化しています。
重量も29gということでコンパクトかつ軽量な仕上がりとなっています。
本体はIP55相当の防塵防水性能を持っているので、運動中の汗や小雨程度なら気にせずに使用することができます。
バッテリー・充電性能も非常に高い基準を満たしていています。
最大10時間の使用が可能なので、丸一日の使用にも耐えられる仕様になっています。
また、高速充電にも対応しておりフル充電までにかかる時間は約1時間とかなり短くなっています。
5分の充電で最大1.5時間の使用が可能とのことなので、外出・ミーティング前に充電のし忘れに気づいても少し充電しておけば乗り切れそうです!
「OpenRun Pro」には、Shokz 第9世代技術「Shokz TurboPitch™」が搭載されています。
なので、低音をよりハッキリと楽しむことができます。
また、デュアルノイズ・キャンセリングマイクを搭載しているので、クリアな音質で音を届けることが可能です。
テレワークのミーティングの際にも十分活用できます。
再生機器との接続にはBluetooth5.1が採用されています。最新規格なので接続の安定感も心配ないです。
また、Shokz史上初のアプリ対応製品となっており、マルチポイント接続やイコライザの設定を行うことができます。
以上のように「OpenRun Pro」は、Shokzのフラッグシップモデルに相応しい高性能な製品となっています。
外観の紹介
まずはパッケージから確認していきましょう!
ビジュアルはスポーティーな印象を受けるデザインになっています。
箱を開けてみるとキャリングケースと保証書、そして公式アプリの案内が入っています。
キャリングケースは、硬めの素材が使われているのでイヤホン本体をしっかり保護してくれそうです。
サイズはイヤホン本体に合わせたコンパクトなつくりですが、ポケットにしまうには大きいなという印象です。
ファスナーを開いて中身を確認していきます。
中には「OpenRun Pro」の本体と、専用の充電ケーブルが収納されています。
通常のイヤホンと異なりイヤーピースが不要なので、最小限の構成となっています。
「OpenRun Pro」本体を見ていきましょう。
形状としてはネックバンド型のイヤホンになるので、左右のイヤホン部分がネックバンドで繋がっています。
上から見るとこんな形になっています。
装着する際はイヤホン部分を耳の上部に引っ掛けるかたちになります。
左右の耳と首の3点で支えるような構造なので、通常のイヤホンよりも装着時の安定感が高く感じました。
現在開催中のクラウドファンディングでは、本体のカラーをブラック・ブルーの2色から選ぶことができます。
「OpenRun Pro」は左右のイヤホン部分に搭載された物理ボタンで操作が可能です。
左耳側には、再生・停止・曲送りなどの操作に使うマルチファンクションボタンが設置されています。
右耳側には音量操作ボタンがあります。音量を上げるための+(プラス)のボタンは電源のオン・オフとBluetooth接続のペアリング操作なども兼ねています。
また、イヤホン本体の充電用ポートもこちらに設置されています。
「OpenRun Pro」の充電には付属の専用ケーブルが必要となります。
本体側の充電端子が独自規格になっているので、 USB-CケーブルやMicro-USBケーブルでの充電は対応していません。
充電ケーブルの端子と、イヤホン本体の充電ポートを近づけると磁力でくっつくようになっています。
充電中はイヤホンの右耳側のLEDライトが赤く点灯します。
Shokz OpenRun Proを実際に使ってみた
ここからは「OpenRun Pro」の使用方法と実際の使用感について紹介していきます。実際に使用して感じたオススメの利用シーンについても触れておくので参考になったら幸いです。
ペアリング・アプリ対応について
まず初めに「OpenRun Pro」をBluetooth接続する際のペアリング方法について説明します。
ペアリングの際には音量を上げるための+(プラス)のボタンを5秒ほど押し続けます。
5秒程度ボタンを押し続けると、イヤホンの右耳側の部分のLEDライトが青と赤色に交互に光り始めます。
あとは接続したい機器側のBluetooth接続設定画面から、表示された「OpenRun Pro by Shokz」をタップすれば接続完了です。
「OpenRun Pro」はShokz史上初となるスマートフォンアプリでの操作に対応しています。
2台の端末との同時接続を実現するマルチポイントペアリングや、イコライザの設定などを行うことができます。
また、アプリからのユーザー登録による保証期間の延長や、ファームウェアアップデートによる機能の向上など長期的な使用をサポートしてくれます。
「OpenRun Pro」を最大限に活用するために、ぜひアプリとの併用をオススメします。
※2022年2月の記事公開段階で日本ではまだアプリの配信が行われていません。リリースされましたら実際の使用感など追って紹介させていただきます。
使用感と音質について
次に使用感と音質の部分について紹介していきます。
使用感について
個人的にはかなり使い勝手が良い製品だと感じています。
まず、装着して驚いたのが「OpenRun Pro」本体の軽さです。約29gということもあり長時間装着しても重さによるストレスを感じることがありませんでした。
マスクやメガネを着けた状態での装着感も検証してみたのですが、いずれも快適に使用することができました。
装着する順番としては
マスク
↓
「OpenRun Pro」
↓
メガネ
の順番で装着するのが一番快適だと感じました。
操作面についても再生機器を取り出さなくても、
イヤホン本体のボタンで操作できるのが嬉しいポイントになります。
ランニング中などスマホを取り出して操作するのが面倒なシーンで重宝します。
ボタン自体も大きくて押しやすいので、とても使いやすいです。
音質について
イヤホンには欠かせない音質の部分についても触れていきます。
個人的な好みが発生する領域ですが、僕なりの視点で感想をまとめていこうと思います。
骨伝導イヤホン自体のイメージとして”音質はそこまでよくないのでは?”と思う方もいるかもしれませんが、「OpenRun Pro」はそのイメージを覆す満足度でした。
まず音の聞こえ方としては耳の近くにスピーカーがあって、そこから音が広がっていくような感覚です。本当にイヤホンから音が出てるのかな?と思うくらいに自然な聴こえ方でした。
特に印象的だったのが低音の響き方です。他の骨伝導イヤホンと比べてしっかりと低音が鳴っている印象をうけました。
イヤホンのこめかみと接する部分が振動することで、低音の音圧を力強く感じました。
重低音が使われるEDMの楽曲を試しに視聴してみましたが、骨伝導イヤホンでここまで低音を楽しめることに驚き、高音域についても低音に埋もれることなく、しっかりと開放感のある響き方をしています。
オススメの利用シーン
実際に「OpenRun Pro」を使用して感じた、オススメの利用シーンについても紹介していきます。
ランニングなどの運動中の使用
パッケージデザインにもあるように、運動時の使用は相性抜群です。
特に屋外でのランニングの際は車両の走行音や周辺の環境音を拾えるので、安全に配慮しながら音楽を楽しむことができます。
ネックバンド式なので装着時の安定感もあります。
試しに頭を激しく振ったり、装着した状態でダッシュしてみましたが「OpenRun Pro」が落下することはありませんでした。
テレワークでの使用
個人的に一番恩恵を感じているのがテレワークでの使用です。
オンライン会議に参加するために、一日中イヤホンを着けっぱなしにていることが多いので「OpenRun Pro」を使用することで下記のようなメリットがあります。
上記の点についてはテレワークを行う上で本当に助かっています。
特に装着感の部分は、もう通常のイヤホンに戻れないくらいに満足しています。
家事中での使用
家事中の音楽・動画の視聴にも「OpenRun Pro」はオススメです。
子供の声だったり、宅配便のインターホンの音を拾えるので周辺の状況を把握しながらコンテンツを楽しむことができます
Shokz OpenRun Proの良いところ
「OpenRun Pro」を実際に使用して良かった点についてまとめていきます。
快適な装着感と操作性
上記の繰り返しになりますが、装着感の高さと操作性の高さは本製品の大きな魅力です。
本体の重量も軽く、装着時の安定感もあるので長時間の使用でも耳への負担やストレスなく使用することができます。
バッテリー・充電性能が高い
最大10時間の連続使用が可能なので、テレワークなどの長時間の使用でも充電が持つのは大きな利点です。
また、急速充電対応に対応しているので、ミーティング前や外出の前に充電を忘れていたことに気づいても、短時間で充電が完了するので安心感があります。
Shokz OpenRun Proの気になるところ
「OpenRun Pro」を実際に使用して気になった点についても紹介します
充電ケーブルが独自規格
「OpenRun Pro」の気になる点を挙げるとしたら、充電ケーブルが独自規格な点です。
外出先などで他のガジェットと使えるような、一般的なUSBケーブルで充電ができたら良かったなと思います。
ですが、良いところで触れたように「OpenRun Pro」自体のバッテリーと充電性能が高いので、一度使用する前に充電しておけば10時間近く使用することができます。
なので充電のタイミングを慣習化できていれば、人によっては気にならないポイントかもしれません。
Shokz OpenRun Pro レビューまとめ
以上が、Shokz OpenRun Proの製品概要と使用感のまとめになります。
Shokz社の技術と骨伝導イヤホンの特性を最大限に活かすことで、運動時だけでなくテレワークでの使用など、幅広いシーンで活用できる製品になっています。
少しでも気になった方は、ぜひ現在開催中のクラウドファンディングをチェックしてもらえると嬉しいです。