2019年9月10日に開かれた、Apple社のカンファレンス。
例年通り、今年もこの時期に新型のiPhoneの発表があるとのことで、
多くの方が注目していたことだろう。
僕自身も現在使っているiPhoneがiPhone Xということもあり、
2年目を迎える今、買い替えの周期でいうと丁度よい時期だと言えるだろう。
新型のiPhoneがどのような性能で、どんな新機能が追加されるのかを楽しみにしつつ、
カンファレンスを視聴した。
視聴を終えて、しばらく考えたがようやく一つの結論が出た。
今の僕に必要なのはiPhone 11でもなく、iPhone 11 Proでもない。
もちろん、iPhone XSでもiPhone XRでもない。
僕が選んだのは、iPhone SEだ。
スマートホンと改めて向き合うために、iPhone SEという選択肢
繰り返しにはなるが、僕がiPhone Xからの移行先として選んだ機種はiPhone SEだ。
今使っているスマホは、iPhone Xでストレージの容量は256GB。
普通に考えたら、スペックはもちろんのこと、ストレージの容量も半分以下になるのだから、
様々な不便が生じる機種変更だ。
では、なぜこのタイミングでiPhone SEへの機種変更を選んだのかを書き連ねていこう。
この記事については完全に個人の見解なので、理解できないと思う方も多くいるだろう。
僕のスマートホンというデバイスに対する考え方や、向き合い方を整理するためにあえて記事化するので、もし興味があれば最後までお付き合いいただきたい。
皆さんは1日どれくらいスマートホンを開いていますか?
iPhoneユーザーの方なら既にご存知の通り、iOS12.0へのアップデートに際して、
スクリーンタイムという機能が追加された。
自分がiPhoneでどのアプリにどれくらいの時間を使ったかを通知してくれる機能だ。
この機能により、自身のスマホの利用時間が可視化できるようになったが、このデータは自分にとってかなり衝撃的なものであり、スマホの利用について考え直す必要があると考えるキッカケとなった。
1日平均2時間
多いのか少ないのか、これは人それぞれ捉え方がことなってくるかと思うが、僕にとってはかなり衝撃的な数値だった。
2時間といえば単純に計算すれば1日の1/12の時間だが、睡眠時間と仕事の時間を除くと、結構な時間をスマホで消費しているのだ。
これが1週間単位となれば14時間、1月単位から先を考えるとゾッとする。
僕自身も20代の後半を迎えたこともあり、この先の人生の時間をスマホにあてるのが怖くなってきた。
なんなら、すでに多くの時間をスマホにあててきた。
果たしてその時間をつかって獲得した情報は、本当に自分にとって必要はモノだったのだろうか?
そしてこれから先、スマホから獲得する情報の中に自分が本当に必要とする情報はどれくらいあるのだろうか?
そんなことを考えるうちに、無駄な情報を減らすデジタルデトックス(勝手に命名)を実践してみようと考えたのだ。
実際にiPhone SEに機種変更してみての経過
実際にiPhone SEに機種変更してからの1週間の使用感をまとめてみた。
良い点
・本体が軽い、持ちやすい!
・ストレージは64GBでも特に不便しない
・指紋認証はやっぱり便利
・無駄にスマホを開く時間が減った
気になった点
・bluetoothの規格がやや古い
・アプリやサイトによっては閲覧性が下がる
・タイピングが少しだけ不便
以上がまとめになる、下記ではそれぞれの理由を説明していく。
本体が軽い、持ちやすい!
iPhone Xからの機種変更で驚いた点だが、iPhone SEを手に取った瞬間その軽さに戸惑ってしまった。昔、iPhoe SEとボディが同じiPhone5を使っていたことがあるが、こんなに軽かったのかと久しぶりの感覚を味わった。
本体の重さもさることながら、サイズ感が丁度よく手にすっぽりと収まる点も、
iPhone SEの素晴らしい点だ。
元々僕は手が小さい方なので、iPhone Xを片手で操作するのもかなり苦労していた。
iPhone SEなら画面の端まで指が届くので、操作性も非常に良い。
大型のスマホが増えるなかで、このサイズ感は改めてちょうどいいな実感した。
ストレージは64GBでも特に不便しない
少し不安だったストレージについてだが、実際にこの容量で過ごしているが特に不便を感じていない。
音楽好きな僕は、通勤時は必ず音楽を聴きながら出勤するので、音楽の容量をどう確保しようか迷った。限られたストレージ容量の中で音楽を本体に持っておくのは得策ではないと思ったので、spotifyなどのクラウドミュージックサービスを導入してみた。
この移行については満足している。
僕の聞きたいミュージシャンがサービス上で網羅されていることもあり、聴きたい曲を聴けているからだ。
また、spotiyのサービスの特質上シャッフル再生で音楽を聴く機会が増えたことで、
今まで知らなかったアーテイストや曲を知ることができるようになり、聴く音楽の幅が広がった。
次に不安材料だった、画像や写真についてだが。
こちらもGoogleフォトなどのオンラインストレージを活用することで、特に不便を感じることなく済んでいる。
クラウド系のサービスが充実している昨今だと、本体のストレージの容量はさほど問題にならないんだなと実感した。
指紋認証はやっぱり便利
iPhone Xから実装されたFace IDは確かに便利だ。
しかし、時にはその利便性を発揮できないシチュエーションがあるのも事実だ。
例としてあげるなら、マスク装着時が一番わかりやすいだろう。
僕自身が花粉症かつ、割と風邪をもらいやすい体質なので、年を通してマスクを装着する時期がある程度発生してしまう。
そうすると、Face ID機能を利用するには、都度都度マスクをずらす必要が出てくる。
つり革を掴み、片手がふさがってしまう電車内などではそれも難しく、暗証番号を打ち込むかたちでiPhoneのロックを解除する必要が出てくる。
それに対して、Touch ID(指紋認証)は、ホームボタンを押すと同時にロックが解除されるので、
シチュエーションに左右されないのは改めて便利だと感じた。
無駄にスマホを開く時間が減った
当初の目的通りスマホを開く時間を減らすことに成功した。
これはiPhone SEだからというよりは、アプリの見直しや意図的な運用によるものなのだが、本体の制限も成功に寄与しているのは間違いない思う。
4インチという液晶は、長時間のだらだらスマホをするには程よく不便だ。
なので本当に必要な情報以外を、iPhone上で閲覧する機会が大幅に減った。
以上が、今回の機種変更で良いなと感じた点だ。
それに対してもちろん不便を感じる点もいくつかあるので、一応触れておこう。
bluetoothの規格がやや古い
これは想定していなかった点で、実際にiPhone SEを使い始めて気づいた。
気づいた理由としては、僕が普段から使っているbluetoothイヤホン「AirPods」で、
音楽を聴いている時に、人通りの多い道や、駅の改札・電車内で音飛びが発生したからだ。
iPhone Xで「AirPods」を使っている時はそういった事象が発生していなかったので、
もしやと思いbluetoothの企画を調べてみた。
すると、iPhone SEのbluetoothの企画は、Ver.4.2。
一方、iPhone XはVer.5とのこと。
Ver.5については、データ転送速度や接続範囲が広くなっているようだ。
この性能差で音飛びが発生している可能性がある。
ここについては改善策を考え中だ。
「AirPods」に慣れた身としては、有線のイヤホンに戻すという選択肢は、
あまりとりたくはないが、快適な音楽の視聴を実現する上では是非もないかもしれない。
Apple Watchについては特に接続の不便は感じていない。
アプリやサイトによっては閲覧性が下がる
これは仕方がない点ではあるが、iPhone SEの画面サイズの4インチは、アプリやウェブにとってはレガシーなサイズ感になりつつある。
Webページやアプリを製作する側からしても、見え方をきにする優先度はかなり低くなってしまっているだろう。
タイピングが少しだけ不便
画面のサイズと連動することではあるが、タイピング時のキーボードのサイズ感が、iPhone Xと比較するとやはり小さい、というか狭い。
チャットツールなどで長文を打つのはかなり苦しく感じる。
昔は皆このサイズでタイピングしていたのだが、一度iPhone Xのキーボードサイズに慣れてしまうと、この違いはかなり大きいなと思う。
以上が、iPhone SEに移行しての所感だ。
今後も実際に運用してく中で気づきがあったら、更新をしていこうと思うが、
おおむね満足度が高いと言うのが現状だ。
iPhone 11シリーズの発売で、世間が賑わっておりそこに入れないのは寂しくもあるが、
自身のスマホとの向き合い方を考えた上での結論なので、よほどのことがない限りはiPhone SEでの運用を続けたい思う。