今回から、テレワーク(在宅ワーク)での働きやすさ・生産性を向上させるためのガジェットやアイテムを連載形式で紹介していこうと思う。
まず最初にとりあげるのが、PCで仕事をする上では欠かすことのできないキーボードだ。
テレワークの推進により、これまでは会話ですませていたコミュニケーションを、チャットツール上でテキストで行うようになった。
文字をタイピングする機会と時間が増えている以上、キーボードにもこだわった方がいいと僕は考えている。
そこで今回紹介するのが、「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S」(以下、 HHKB Professional HYBRID Type-S)だ。
メーカー様より使用機会を頂戴できたので、製品の仕様と魅力をまとめてみた。
・キー配置が最適化されているので作業スピードがあがった
・静音モデルなのでタイピング音を気にせずに使える
・Bluetooth接続の切り替えで複数端末で利用可能
以上が、簡単にまとめたオススメポイントだ。
Windows、Macのどちらでも、上記のメリットを体感できる。
早速「HHKB Professional HYBRID Type-S」の仕様や実際の使用感をまとめていこう。
※本記事においてキーボードと合わせて使用しているPCはMacとなっている。
HHKB Professional HYBRID Type-Sをご紹介
Happy Hacking KeyboardはPFU社の販売するプロフェッショナル向けキーボードだ。
20年以上の歴史の中で、タイピングの快適性と利便性を追求してきいる。
HHKB Professional HYBRID Type-Sは最上位モデルになっており、
Type-S = 高速でのタイピング(Speed)と静粛性(Silent)を実現する構造
HYBRID = 有線(USB Type-C)とBluetoothによる無線接続の両方に対応
※https://happyhackingkb.com/jp/より引用
以上の特徴を兼ね備えている。
元々はプログラマーなど、タイピング機会の多い専門職向けの製品のイメージが強い。
しかし仕事は勿論、個人の活動においてもコンピューターが身近な物となった昨今では、一般のユーザーからも愛される製品になっている。
コードを書くのも、企画書やメールのテキストを打ち込むのも、キーボードというインターフェースを使う点では同じだ。
なのでPCに触れる人であれば、誰もがこの製品の快適さの恩恵を受けることができるだろう。
次に外観を見ていこう。
今回紹介するHHKB Professional HYBRID Type-Sは白色のモデルになっている。
Happy Hacking Keyboardシリーズは他にも墨色も選ぶことが可能だ。
自分の好みや、他のガジェットとの色の統一感に合わせて色をチョイスできる。
いずれの色もマットな質感で高級感のある仕上がりになっている。
実際に製品を手にしてみると、キーボードにとどまらないオーラがある。
実用性も勿論だが、所有欲も満たしてくれる製品になっている。
キーの配列について今回は日本語配列を選んでいる。
後述するが僕の業務内容であれば、日本語配列の方が相性かよいからだ。
ここは各々の業種によって最適な配列を選んで欲しい。
一方で実用性よりもデザイン性を重視するのも、選択肢としてはありだとう思う。
本体のミニマルなデザインに合わせてキートップの印字が不要という方に、無刻印モデルも存在している。
全てのキートップに印字がないという、かなり上級者向けなモデルだが、デザイン性の高さから支持されているモデルになっている。
次にキーボード本体の仕様についても触れておく。
Happy Hacking Keyboardシリーズには、本体の背面に高さを調整できるスタンドが内蔵されている。
スタンドは2段階まで調整ができるので、自身の手首の負担の少ない角度に調整が可能だ。
スタンド使用しない状態
側面の写真を見てみると、最初からキーボードが上部に向かって傾斜がついているのがわかる。
個人的には元々の傾斜が丁度よいと感じているので、僕はスタンドを使わずに使用してる。
スタンドを1段階目で使用した状態
スタンドを2段階目で使用した状態
2段階目までスタンドを展開すると、かなり角度がついている。
最後の特徴だが、Happy Hacking Keyboardシリーズはバッテーリが内蔵さてれいない。
内蔵バッテリーの劣化により、キーボード本体に寿命が生じることを避けるためだ。
そのため、Happy Hacking Keyboardを動作させるには市販の単三電池を使うか、有線接続による電気供給を行う仕様となっている。
常に無線接続で使うのであれば、充電式の電池を常備しておくと良いだろう。
HHKB Professional HYBRID Type-Sのオススメポイント
ここからは実際にHHKB Professional HYBRID Type-Sを使って感じたメリットを紹介していく。
長時間タイピングをしても疲れにくくなった
HHKB Professional HYBRID Type-S を利用して、まず初めに驚いたのはキーの押し心地の良さだ。
キーの上に指を置き、軽く押すだけで深くまで沈み込んでいく。
指先にはほとんど力をいれていないのだが、キーを打ち込んでいる感触が、しっかりと指先に返ってくる。
本当に少しの力しか加えていないのだが、パソコンの画面には文字が打ち込まれている。
静電容量無接点方式という構造を採用しており、この構造がタイピングの心地よさを実現している。
ただ打ち心地がいいだけではなく、指先の負担が減り長時間のタイピング作業をしていても疲労感が少なく感じる。
タイピングの頻度と時間が増えているテレワーク環境下では、タイピングの快適さと指先の疲労を軽減できるのは大きなメリットと言えるだろう。
キー配置が最適化されているので作業スピードが向上した
Happy Hacking Keyboardは、MacとWindowsのいずれのユーザーにとっても、キーボードのショートカットを活用できるようにキー配置も工夫されている。
ショートカットキーをガツガツ使う方なら、より生産性を高めることが期待できる。
最初は配置の違いに戸惑うかもしれないが、慣れてくると逆に他のキーの配置に違和感を覚えるようになってくる。
日本語配列と英語配列でキーの配置はことなってくるのだが、職種がプログラマーでなければ基本的には、日本語配列を購入するのがオススメだ。
非プログラマーが日本語配列を選んだ方がいい理由を2つ解説する。
・矢印キーがある
Happy Hacking Keyboardの英語配列は単体の矢印キーが存在せず、ファンクションキーと対応するキーの2つを押す必要がある。
僕の職種は一応マーケティング職なので、エクセルやスプレッドシートなどの表計算ツールを利用する機会が多い。
その際に矢印キーを使った、セルの移動や選択を多用するので単体のキーで使用できる方が便利だ。
営業資料を作ったり、請求書のデータを弄る際にもこの点は重要になってくるだろう。
・Macのかな/英数切り替えをドライバーなしで純正キーボードと同様に利用できる
日本で仕事をする以上は、日本語入力と英数入力の切り替え頻度は多くなりがちだ。
Macユーザー向けの話で恐縮だが、日本語配列のApple純正キーボードのスペースキー横にある、かな/英数の切り替えキーは、個人的には置き換えのできない配置になっている。
この点については、キーボードの背面にあるスイッチを切り替えることで、簡単にAppleの純正キーボードと同様の配置を実現できる。
背面のスイッチの1を上にあげることで、キー配置がMacモードに切り替わる。
ドライバーをインストールせずとも簡単に配置を最適化できるので、いきなりキー配置がガラッと変わるのが心配の方も安心だ。
僕の場合は、Macモードにした上で、Aキーの横のcontrolキーをcommandキーに配置交換している。
これにより、ショートカットキーの操作性が向上し、作業スピードが向上している。
コンパクトなので狭いスペースでも使いやすい
Happy Hacking Keyboardシリーズはコンパクトさも魅力のひとつだ。
通常のキーボードの最上段に存在する、F1からはじまるファンクションキーが存在しない。
これによりキーボード本体の奥行きが短くなっており、A4ハーフサイズ強のサイズ感に抑えられている。
テレワーク環境を構築するにあたり、会社のオフィスで使っているような広い机を用意するのはなかなか難しい。
Happy Hacking Keyboardシリーズのサイズ感であれば、ノートPCとキーボードの両方を並べて設置することができるのでありがたい。
僕が実際に使っている机もかなりサイズが小さいのだが、HHKB Professional HYBRID Type-SをMacBook Proの13インチと合わせて使用できている。
限られたスペースで生産性を向上させたい方には、このサイズ感はオススメと言えるだろう。
静音モデルなのでタイピング音を気にせずに使える
HHKB Professional HYBRID Type-Sは先述の通り、静粛性の高い構造になっている。
実際にタイピングしている際の音を、動画で収録してみた。
少し分かりにくいかもしれないが、音が空間に広がっていかずに、手元で収まるような感覚だ。
この静粛性のメリットとしては、家族や同居人がいる環境下で作業する際に、キーボードのタイピング音をなるべく小さくするような配慮をしなくてもよくなった点があげられる。
自宅に自分だけの作業部屋があるならいいのだが、どうしても同居人のいる空間で作業をしないといけない人も多いと思う。
僕も作業に没頭してると自然とタイピング音が大きくなる傾向があるので、キーボードの構造で問題を解決できるのはありがたい。
Bluetooth接続の切り替えで複数端末で利用可能
HHKB Professional HYBRID Type-Sは、有線(USB Type-C)とBluetoothによる無線接続の両方が使用可能だ。
Bluetooth接続については、最大4つの機器を登録することができ、ショートカットキーでこれらの切り替えを行うことができる。
僕の場合は、メインで使っているMacBook Proと、iPad Proを登録している。
別端末であってもHHKB Professional HYBRID Type-Sを接続してしまえば、同じキー配置と打ち心地で使用することができる。
簡単な操作で端末間を超えて共通利用できるのは、操作の統一性が図れるのでありがたい。
まとめ
今回、HHKB Professional HYBRID Type-Sを実際に使ってみて、タイピングするのがとにかく楽しかった。
仕事は勿論だが、ブログの執筆など、文字を打ち続けたいというモチベーションを沸かせてくれた。
ぜひ皆さんにも、この魔法のような打鍵感を味わってみてほしい。
最後に、本製品をテレワークに導入するメリットをまとめよう。
HHKB Professional HYBRID Type-Sは、静電容量無接点方式に加えて、高速タイピング性と静粛性に優れたキー構造を採用している。
この構造により、ミスタッチを減らしつつ心地良いタイピングが可能だ。
軽いキータッチで深く押し込めるので、長時間のタイピングを行っても指先に疲労が溜まりにくい。
静粛性が高いので、家族や同居人がいる空間でもタイピング音を軽減して作業ができる。
キー配置についても、ショートカットを多用するビジネスパーソンと相性が良い。
本体のサイズもコンパクトなので、限られた机のスペースでも使いやすい。
また、Bluetooth接続で最大4つの端末を、簡単な操作で切り替えることができるので、端末間を超えて快適にタイピングを行える。
決して安価な製品ではないが、一度購入すれば末長く活用することのできる製品になっている。
今後PCを買い換えることはあっても、このキーボードは手元に残り、快適なタイピングを提供し続けてくれるのだから、投資効果はかなり高いと言えるだろう。
テレワークの推進により、タイピングの機会と時間が増えている昨今。
HHKB Professional HYBRID Type-Sは、新しい働き方の生産性と快適性を大きく向上させてくれるはずだ。